春のヘリテージオークション Heritage auction

アメリカはシカゴでヘリテージの春のフロアオークションが開催されました。

 

2017 April 7 - 10 CCE World Coins & Ancient Coins Signature Auction - Chicago #3054

 

今回は全体の出品ロット数は2500弱と少なめです。

日本人に人気の英国コインのロットを中心に結果を見てみます。

 

LOT #30843 George IV 11-Piece NGC-Certified Proof Set 1826

 

今回の目玉の1つ。参考額10万-15万ドルと設定されていましたが結果は24万ドル、BPを入れると28万2千ドルとなりました。5ポンド金貨は63のウルカメでした(5 Pounds - PR63 Ultra Came)。

 

LOT #30844 William IV Proof Crown 1831 PR64 Cameo NGC

 

参考額2万-3万ドルでしたが4万4千ドルの落札でした。BPを入れると5万1700ドルとなっています。ウィリアム4世のプルーフも人気があります。

 

LOT #30847 Victoria Proof 1/2 Crown 1839 PR64 PCGS

 

日本で人気のヴィクトリア。ハーフクラウンですが、それでも人気は高く入札が集まります。結果は7200ドル、BPを入れると8460ドルでした。参考額は4000-6000ドルと設定されていました。43回日本コインオークションにもハーフクラウンが出品されています。

Lot.0459 1/2クラウン銀貨 Half Crown 1839 ヤングヘッド プレインエッヂ

Lot.1257 1/2クラウン銀貨 Half Crown 1839 ヤングヘッド プレーンエッジ

 

LOT #30859 Victoria "Plain Edge" Proof Gothic Crown 1847 PR64 Cameo NGC

 

人気のゴチッククラウンのプレインエッジ。参考額は1万-1.5万ドル。結果は1.8万ドル、BP入れて21150ドルでした。

 

LOT #30870 Victoria gold & silver 10-piece Certified Proof Set 1893

 

オールドのプルーフセット。なかなか競りました。参考3万-3.5万ドルと見積もられてましたが、8万ドルでの落札となりました。BPを入れると9.4万ドル。日本円だと1000万円超えちゃいますか(ドル円110円換算)。

ただし、クラウン銀貨は参考額には届かない結果でした。

LOT #30867 Victoria Proof Crown 1893 PR65 NGC

LOT #30868 Victoria Proof Crown 1893 PR65 NGC

どちらも参考額は5000-6000ドルでしたが、BPを入れて5000ドル以下での落札でした。やはり大型金貨が好まれているのでしょう。

 

以下人気の5ポンド金貨の結果です。

LOT #30886 George V gold Proof 5 Pounds 1911 PR66 NGC

参考額1万-1.5万ドル、結果は3.6万ドル、BP入れて42300ドルでした。

LOT #30887 George V 4-Piece NGC-Certified gold Proof Set 1911

参考額5000-7000ドル、結果は15500ドル、BP入れて18212ドルでした。

 

ジョージ6世は画像で掲載。

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 63カメオがBP入れての7637ドルでした。ウルトラカメオやディープカメオがつかないと人気がなくなるような気がします。

 

英国領インドのモハール金貨プルーフはどうか。

LOT #30936 British India. East India Company - William IV gold Proof Restrike 2 Mohurs 1835.-(c) PR61 NGC

参考額1.2万-1.4万ドル。落札は1.8万ドル、BP入れて21150ドルでした。

LOT #30942 British India. Victoria gold Proof Restrike Mohur 1879-(B) PR66 Cameo NGC

参考額は1.5万-2万ドル。落札は1.8万ドル、BP入れて21150ドルでした。

43回NCAにも類似の5ルピー金貨が出品されています。

Lot. 1265 BRITISH INDIA ヴィクトリア(1837ー1901) 5ルピー金貨 5Rupees 1879 KM493.2 1982年に開催された有名なHammelコレクションの現品 NGCーPF66★

英国領インドのプルーフ金貨は珍品で高価。

 

最近、高騰していたオーストリアの100コロナ金貨プルーフはどうだったでしょうか。

 

LOT #30314 Franz Joseph I gold Proof 100 Corona 1908 PR64 Cameo NGC

 

参考額は4万-6万ドル。結果は4.2万ドル、BP入れて49350ドルとなりました。

2016年8月では70500ドル2017年1月では56400ドルでしたので同グレード品が連続して下落しています。夏にも64カメオが出たらどうなりますか。気になりますね。

 

お次。

上記の「雲上の女神」100コロナ金貨プルーフと同じように高騰していたスイスの100フラン金貨はどうだったでしょうか。画像で掲載。

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BPを含めると参考額をやや上回る結果がほとんど。Lot31462はちょっと安いですがコインに問題なさそうです。たまたまかな。高値安定といった印象でスイス100フラン金貨はクローズしています。

 

最後。

なぜか日本で大人気のドイツの5ダカット金貨。都市景観というのがポイントなんでしょうね。

LOT #30747 Bavaria. Maximilian I gold 5 Ducat 1640 MS64 NGC

参考額2万-2.5万ドル。落札は4.2万ドル、BPを入れると49350ドルでした。

2016年1月にオークションワールドで同グレードが競られましたが、360万円、BP入れて3988800円でした。

 

以上です。

2017年4月の国内フロアオークション日程

 

第43回日本コインオークション 

2017年4月9日(日) 丸ビル7階「丸ビルホール」

午前9時30分~午後7時(予定) 午後6時からライブビッド有

ハイライト

Lot94 オーストリア100コロナ金貨オリジナル プルーフ 270万円

lot466 英国1フローリン試鋳銀貨 プルーフFDC 50万円

lot1255 英国1ギニー試作金貨1727年 NGC PF64 600万円

lot1271 ロシア ファミリールーブル NGC AU55(洗い有) 150万円

Lot1292 旧20円金貨 明治9年 プルーフ 1500万円

 

公式サイトからビッドを受け付けている。

ライブビッドも開始されるが、一部のロットに限られるようだ。

確かに全部ライブありだと会場暇なんだよね……

右端の価格はスタート価格。

 

第8回オークションワールド フロア&ライブオンラインオークション

2017年4月16日(日)

4月17日はオンラインオンリーセッション。

ハイライト

ナポレオン5フラン1853年A NGC PF66 100万円

ジョージ3世 試作クラウン(スリーグレーセス)NGC PF66cam 600万円

ジョージ3世 試作クラウン(インコラプタ)PCGS PR65 400万円

仏領インドシナ エッセーピアストル銀鍍金銅打貨PCGS SP61 100万円

試作一圓銀貨 明治3年 PCGS SP UNC Details 500万円

右端の価格はスタート価格。

詳細は4月以降のようです。

 

泰星コインオークション2017

2017年4月29日(土) ロイヤルパークホテル4階(瑠璃)

10時00分~18時00分(予定)

ハイライト

1839年ウナとライオン金銀銅貨15種フルセット

東京国際コイン・コンヴェンション(TICC)の期間中に開催されるフロアオークション。昨年はスリーグレーセスのNGC PF65が955万円で落札、ジョージ5世治世25周年記念1クラウン試鋳金貨1935年のNGC PF66+Ultra cameoが1250万円で落札されていた。

 

 

ドイツのkunkerフロアオークションが終了

欧州ではドイツでコインフェアがあったり、オークションがあったりでした。
kunkerのベルリンオークションが終了です。

Results Berlin Auction Sales 285-287

以下に結果を抜粋です。リンク先は全てkunkerのサイト。

 

lot 003 Karl III. (VI.), 1703-1711 (-1740).Goldenes Medaillon zu 23 Dukaten 1716 60000ユーロ
lot 037 Ecu constitutionnel 1792, A, Paris. 29.28 g. 8000ユーロ
lot 041 Napoléon III, 1852-1870.5 Francs 1853. Dickabschlag (Piéfort) der Probe (Essai) 16000ユーロ
lot 051 George II, 1727-1760.5 Guineas 1748 41.90g 25000ユーロ
lot 054 George IV, 1820-1830. 2 Pounds 1826 proof 8000ユーロ
lot 055 George IV, 1820-1830. Crown 1826 13000ユーロ
lot 056 William IV, 1830-1837.2 Pounds 1831 proof 22000ユーロ
lot 057 William IV, 1830-1837. Crown 1831 10000ユーロ
lot 058 Victoria, 1837-1901.Crown 1847 gothic 3200ユーロ
lot 059 Victoria, 1837-1901.Goldmedaille 1887 7000ユーロ
lot 060 Victoria, 1837-1901.Silbermedaille 1887 3800ユーロ
lot 077 Nikolaus I. 1860-1918.100 Perpera 1910, Wien. 33,89g 15000ユーロ
lot 078 Nikolaus I. 1860-1918.100 Perpera 1910, 30,49g  14000ユーロ
lot 088 Ludwig Napoleon, 1806-1810. Goldabschlag 1807 不落!!
lot 089 Ludwig Napoleon, 1806-1810.1 Gulden 1809 3800ユーロ
lot 107 Poland Danzig Silberabschlag10 Dukaten 1644 23000ユーロ
lot 132 Kanton.Konkordatstaler (4 Franken) 1826, Bern 14000ユーロ
lot 141 SCHWEIZ 100 Franken 1925 14000ユーロ
lot 146 Abdul Mejid, 1839-1861.Goldmedaille 1255 AH, 5. Regierungsjahr (1844) 不落!!
lot 150 Farouk, 1937-1953. 500 Piaster 1938 (= 1357 AH). 4000ユーロ
lot 182 NEUSEELAND Crown 1935 waitangi 3500ユーロ
lot 215 RDR Guldiner o. J. (nach 1511), Hall. 44000ユーロ

ナポレオン金貨は不落でした。アフターセール中。
フェラーリコレクションだったようですが、リストライクなので嫌われたんでしょうね。
フェラーリは切手やコインのコレクターだった貴族、だったはず。

省略しますが神聖ローマ帝国の10ドゥカトン金貨は不落もなくちゃんと高いです。

lot 299 Franz Josef I. 1848-1916. 100 Kronen 1908 proof 7500ユーロ
lot 304 Paris von Lodron, 1619-1653.
Dreißigfache Dukatenklippe 1628, auf die Domweihe. 44,79 x 44,82 mm; 104,47g 16万ユーロ

lot 354 Löser zu 4 Reichstalern 1624 10000ユーロ

Privatportugalöser zu 10 Dukaten 10ドゥカトン金貨相当の私鋳貨メダル?は1万ユーロ超多数。

lot 415 Christoph Bernhard von Galen, 1650-1678.6 Dukaten 1661, Münster 38000ユーロ
lot 447 REGENSBURG Goldmedaille zu 8 Dukaten 1631 42000ユーロ
lot 487 Johann Georg I. 1615-1656.5 Dukaten 1614, Dresden, 17.30g 95000ユーロ
lot 489 Johann Georg I. 1615-1656.6 Dukaten 1617, Dresden 22,53g 18000ユーロ

lot 678 RUSSIA Nikolaus I. 1825-1855.1 1/2 Rubel (10 Zlotych)
1836 (geprägt nach 1837), St. Petersburg. Familienrubel. Novodel; 31,09g 32000ユーロ

ロシアのファミリールーブルは32000ユーロ、状態はVZ-ST(EF-UNC)。

こんな感じの結果でした。
2月、3月はヨーロッパのオークションが続きます。

 

 ヤフオクに5ギニーが出てます。

1668 5ギニー チャールズ2世 エレファント ICG鑑定品 £42500 607万円

rover.ebay.com

ebayに出ていた5ギニーのようです。

 


 

オークションワールド 銀打ちのウナとライオンは4000万円

オークションワールドのフロアオークション第一日目が開催されました。

結果は公式サイトで確認できますので、ご覧ください。
 
午前。円銀など日本の貨幣と紙幣のセッション。
オンラインビッドが活躍でした。
近代貨の時間はフロアに人はたくさんいましたが、古金銀の時間はやや減少でした。
個人的に注目だった大判5枚、意外なほど人気がありませんでした。
何ででしょうか? すごい疑問。
下見もしたんですがLot507万延大判が好みでした。
額に入れて飾っておきたいです。悪趣味かな。
 
午前の部、事前ビッドで入れてたのが何点か引っかかり、とりあえず参加賞ゲットでした。
ただ、円銀は10枚弱に入札してましたが、ことごとく打ち負かされてしまいました。
今になって思えば、去年末にミントプラスのオークションがなかったんで、その待機資金が回ってきてるのかもなーと思いました。銀座コインオークションの円銀も高かったですし。
 
金貨。やっぱり良いお値段でした。数字が高いとお値段も高い。
財務省放出ショックから立ち直ったんですね。
 
穴銭、古金銀は、よく分からないです。
 
午後、定刻から遅れてのヨーロッパの貨幣のセッションがスタート。
いやー、高いなー・・・・・・海外オークションの負けず劣らずの落札結果のように思います。
これは勝てそうにないと思って、早々に撤退しました。
MS65などスラブのハイグレード品はホントに高くまで競るようになりました。
前にも書いた覚えがありますが、中国の方がヨーロッパコインも入札するようになったのも、影響があるのかなーと思っています。
若い人の姿もフロアで目立つようになったと感じますので、底上げになってるんでしょう。
 
さて、本日のハイライト。
 
2014年第36回日本コインオークション Lot175の現品で当時スタート800万、落札2900万を記録しています。
2900万!!すげーと思いましたが、今回スタート1500万で落札が4000万を記録したので、すげーが2つになりました。

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英国コイン全般の価格高騰は落ち着いてきた印象がありますが、こういった試鋳貨など、特別なコインは別のようです。
 
明日、22日もオークションワールドのフロアがあります。
8 escudos金貨がいっぱいです。南北アメリカの貨幣、アジア・アフリカ・オセアニアの貨幣、古代貨幣、そしてヨーロッパの貨幣の残りが競られます。
 
ご参加の皆様に泉運がありますようお祈り申し上げます。
 
 

NY2017年ヘリテージオークション フロアセッション終了 結果一部抜粋

ニューヨークでヘリテージオークション(古代・ワールドコインのオークション)が開催された。日本の明治近代貨幣プルーフがたくさん出品されており、日本の収集家にも注目されていた。

 

まず、その明治プルーフ貨の結果を抜粋。画像。

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銅貨は5000ドルほどで決着だが、銀貨は驚くほど高値だった。

とくに明治13年10銭銀貨は10万ドルだった(11万7500ドルincBP)。

円銀13年プルーフは取消になったみたい。競られず。

次に金貨。

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旧5円金貨プルーフは参考額の下限にも到達しなかったが、それでも10万ドルだった。

旧20円金貨プルーフは参考額の上限を超過して26万ドルで落札。バイヤーズプレミアムを含めると、びっくり30万5500ドルだった。ミュージアムピース。

これら日本の近代プルーフ貨幣はだいたいがフロアのビッダーが落札だった。

今回のフロアセッションはフロアのビッダーが全体的に強かったようだ。

そのほかの結果もいくつか抜粋する。

 

Victoria gold Proof 5 Pounds 1893 PR67 ★ Ultra Cameo 152750ドル

Mooreコレクションで一番目立ってたハイライトロットか? 結果は15万2750ドル(incBP)だった。参考額5-7万ドルも破格だったが結果は上限の倍近い13万ドルまで入札があった。

 

今回も雲上の女神プルーフ金貨が複数出ていた。結果はBP含む。

Proof 100 Corona 1908 PR65 Cameo 70500ドル

Proof 100 Corona 1908 PR64 Cameo 56400ドル

Proof 100 Corona 1908 PR63 Cameo 28200ドル

Proof 100 Corona 1908 PR63 25850ドル

Proof 100 Corona 1908 PR62 16450ドル

Proof 100 Corona 1908 PR62 18800ドル

Proof 100 Corona 1908 PR62 12337ドル

Proof 100 Corona 1908 PR61 Cameo 12925ドル

Proof 100 Corona 1908 PR61 8812ドル

思ったよりたくさん出てた。値上がりしているかどうか微妙なところ。

Proof 100 Corona 1908 PR64 Cameo 70500ドル

上記は2016年8月の結果。今回のPR64Cameoは56400ドルだから1万4000ドル下がったことになるのだろうか。でも円建ての換算だと2016年8月をざっくり1ドル105円と考え70500*105で7402500円、2017年1月を1ドル120円とすれば56400*120で6768000円、まぁ、でも、ちょっと安いか。

 

英国ジョージ6世も日本ではずいぶん高いので、こちらもチェックしておく。

George VI 4-Piece gold Proof Set 1937 22325ドル 5PはPR65 Cameo

Proof 5 Pounds 1937 PR64 Ultra Cameo 15275ドル

Proof 5 Pounds 1937 PR66 Cameo 30550ドル Moore coll

George VI 4-Piece gold Proof Set 1937 12925ドル 5PはPF64

George VI 4-Piece Gold Proof Set 1937 18800ドル 5PはPF65

George VI 4-Piece Gold Proof Set 1937 27025ドル 5PはPR65 Ultra Cameo

George VI 4-Piece Gold Proof Set 1937 12925ドル 5PはPR64

Proof 5 Pounds 1937 PR65 Cameo 18800ドル

これもこんなに出てた。2016年とあまり変わらない結果。Mooreコレクションの66カメオはヘリテージではレコードかもしれない。日本に輸入したら400万円近い。

 

名前付きのセッション、Mooreコレクションのロットは参考額やや高めの中で、それでもビッド活況。スラブの数字が高いもの、★がついたもの、状態希少品が多かった。

 

Victoria Proof "Gothic" Crown 1847 PR65  30350ドル

BPなしの結果は26000ドル。参考額15000-20000ドルだったので、かなり上振れ。

過去の結果を見てもかなり高い。円安だからすごい値段に見える。

Victoria Crown 1845 MS65 19975ドル

MS63なら100万円以下で何とか買えそうだけど、MS65になると200万円出しても買えないという、数字怖い病になる。今後は日本でもMS63で100万円の日が来るんだろうか。65というだけあって、確かにスゴイキレイだけども。

ただ、英国コインはプルーフセットも含めて全体的に見ると伸び悩み感はある。円安だし日本からの入札もひと段落なのかもしれない。そもそもの参考額は高いし、リザーブも入っていて、きっと入札する気になる値段じゃないんだろう。とくにジョージ5世のセットは不人気らしい。

 

今回は参考額が高めに設定されているモノ、リザーブが入っているモノが多かった印象がある。古代ローマ金貨で不落が多いし、ハイライトの1部でもあるマルチダカットも不落になったものがあるし、英国5ギニーも不落が目立つ。

またイタリアの大型金貨100リレも不落が多かった。

 

そんな中でも高いのが1640年のババリアダカット金貨。

Bavaria. Maximilian I gold 5 Ducat 1640 MS64 47000ドル

Bavaria. Maximilian I gold 5 Ducat 1640 MS64 54050ドル

昨年の銀座コインオークションにも状態は違うものの同じコインが出ていたのだけども、結果はえらい違い。17世紀の金貨だけにMS64という数字が評価されたのだろう。

どちらのコインも参考額の上限は2万ドルとなっている。

 

また、日本のコインでも、プルーフ貨以外で、高いものがあった。

Japan: Meiji Yen Year 27 (1894) MS67+ 16450ドル

Japan: Meiji Trade Dollar Year 8 (1875) MS66 19975ドル

日本の近代貨のハイグレード品。明治27年の円銀が円建て200万円近い。

貿易銀もやはり高い。でも、参考額が27年も貿易銀も1万-1.5万ドルと見積もられているのだから、おそろしい。どちらもMooreコレクションなので、多少が下駄はいているだろう。名前がなければ、明治27年などは、ここまで競られてなかったと思う。

 

最後、今回のフロアセッション落札額ランキングトップ5。画像。

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トータル落札は1500万ドル。フロアの1割ぐらいは不落となったようだ。

 

2016年終わり。アンティークコイン投資のこれから

2016年もあっという間にお仕舞いです。

今年はアンティークコイン投資本が4冊も刊行されました。

 

超富裕層だけが知る資産防衛の裏ワザ アンティークコイン投資

アンティーク・コイン&実物資産で手堅く運用する

海外富裕層がやっている "究極"の資産防衛 アンティークコイン投資入門

99%勝てる! 99%の日本人が知らない アンティークコイン投資 究極の資産防衛メソッド 実践編

 

キーワードは資産防衛でしょうか。手堅く運用もアクティブよりはディフェンシブですから、守りの投資という意味では資産防衛ですし。

2012年頃からアンティークコインが注目されるようになりました。きっかけは加治氏の本でしょう。

それ以前にコインの投資本がなかったかといえば、ありました。財務省の放出金貨で儲けようといった本もありましたし、もっとさかのぼれば1970年代のコイン利殖といった本もあります。つまるところ、歴史は繰り返す、です。

 

よくアンティークコイン投資といえばロスチャイルド家の話をする方がいます。だからアンティークコイン投資だ! って話になると、それは眉唾です。ロスチャイルドはコインを売ったから金持ちになったんです。コインを買った側じゃないですから。

 

本の著者を見れば分かりますが、3人はコイン商で1人は税理士です。

これから「コインを買ってこれだけ儲けた」って本が出たら、ホントに投資として成功なんですかね(絶対に出ないと思いますが)。

 

税理士さんの本を読んで思うのは、アンティークコイン投資は増やすためにするのではなく、もしものための備蓄資産みたいなもんですよね。小額の場合はソブリン金貨の積み立て買いが良いと書いてますが、どうでしょうかね。

 

一般にコインの売買手数料は売り買い20パーぐらいだと思います。オークションだと分かりやすいですが、日本の大手オークションでも買いの手数料は落札の1割、売りの手数料も落札の1割です。コイン商で買えば2割から3割ぐらいが手数料です。売るときに委託販売で売りに出しても手数料は1割です。

 

だから長期保有です、5年は持ちましょう、10年は持ちましょうをビジネストークで使えるんでしょうが、10年前の半値になったコインとかいっぱいありますからね……もちろん10年で5倍になったとか、10倍になったコインもあるんですが。

 

野次馬ですが思ったことは、コインは高く買わない、安く買わないですね。あとは、コイン商の話をうのみにしない、オークションには裏があるけど文句は言わない、でしょうか。株や投信でもそーですが、勉強代は払うんです、痛い目には合うんです、それでも続けていると、良いことがある、というのが、まぁー、投資ってやつなんでしょう。

 

あと高額なコインを買った人、アンティークコイン投資をやってるぜ! って人は、必ずコイン投資友だちみたいな人を作るのをお薦めします。良し悪しありますが、情報交換って大事です。

 

2016年からは以上です、良いお年を。

ヤフオクで買って銀座コインオークションで売る→1000万円の利益

今日から『第50回世界の貨幣・切手・テレホンカードまつり』が開催です。
4日はオークションネットの第28回オークションです。

◆現行貨の手変りメイン情報◆という掲示板で知った話。

落札者さんの『第28回 銀座コインオークションの落札結果が発表されています。 』という投稿に書いてありましたが、銀座コインオークションのLot no 209 加賀小判 壱両金は、なんとヤフオク出身だったそうです。
2015年10月におかたらやさんがヤフオクに出品した『【おたからや】1円~★加賀梅鉢小判金!?/玩賞品★#1』が現品だったようです。当時のヤフオクでの落札価格は3811000円(消費税含む4115880円)となっています。何名の方が競り合ったかは知りませんが総入札数は1091と、ものすごい数です。
銀座コインオークションでは参考700万でしたが落札価格は1900万円でした。
28回の歴史を数える銀座コインオークションですが、加賀小判壱両金は初出だそうで、かなり競った結果が1900万だったのだと思います。
GCAでぜんぜん入札がなければ560万ぐらいで落ちることもあったので、ヤフオクで400万まで出したのは、かなり確信に近いものがあったんでしょうね。
出品の手数料を考慮しても1000万円超の利益が出ています。すごい。
ホントに「おたからや」だったんですね(笑)

ヤフオクは骨董品や美術品の市場としては取扱高日本一になっちゃってますが、ホントなんでも出品されてますね。歴史的に貴重なフィルムが見つかったり、サザビーズやクリスティーズなどのオークションに出品されるような逸品がポロっと出てたり、その反面で、盗品やら贋造品やら、アヤシイ品まで何でもありです。

 

ついでに先日の驚いた話。
ナポレオンの100フラン金貨の話。日本でも少し前まで大人気でした。お値段もすごい高くて、うへぇ、と思う価格まで競ることもありました。ただ、最近は価格は落ち着き海外に比べても割安な価格のことも増えてきています。
で、スイスのオークションに、とあるナポレオンの100フラン金貨が出品されました。

100 Francs 1866 A, Paris. Fr. 580; Gadoury 1136

ライブビッド見ていたんですが、会場が落札でした。事前ビッドも会場扱いだったようなんで、事前ビッドが高かったのかもしれませんが、それにしたっての結果でした。
参考価格12500スイスフランが、なんと、落札は10万スイスフランでした。
PCGS MS65のトップポップですが、いや、なんか間違ってませんかと思わせる落札結果でした。
実はプルーフかスペシメンなのかもしれませんが、すごい結果でした。

もう1枚ナポレオンの銀貨も高かった。

SPECIMEN. 5 Francs 1861, Paris.

こちらはPCGS SP63+のスラブ入りです。参考価格5万スイスフラン、落札結果は11万スイスフランでした。
少し前のスイスのオークションでもそうですが、ナポレオン3世の金貨・銀貨のスペシメンやプルーフを集めているお金持ちがいるようです。価格的な評価が大きく変わりそうな気もしますが、過去にこれぐらい高かった時期はあるんでしょうかね。

これを踏まえると、第42回日本コインオークションのロット301ナポレオン3世(1852-1870)5フラン銀貨はスラブがMSからSPに変更されるならという前提で、だいぶ狙い目なのかもと考える人はいそうです。

日本コインオークションの事前ビッドは12月9日17時までです。

ついでのついで。イタリアのオークションの結果、英国のプルーフの1部だけ。

 

Victoria (1837-1901) - Proof Set 1893 “Old Head” 32000ユーロ
Victoria (1837-1901) - Proof 2 Pounds 1893 PCGS PR63 Deep Cameo 6000ユーロ
Victoria (1837-1901) - Proof Halls Sovereign 1893 PCGS PR64 Deep Cameo 3000ユーロ
Edward VII (1901-1910) - Matte Proof Coronation Set 1902  6000ユーロ
George V (1910-1936) - Proof Set 1911 13000ユーロ
George VI (1936-1952) - Proof Set 1937 14000ユーロ
Proof Sovereign 1839 Medal alignment PGCS PR63 + Cameo  11000ユーロ
Proof Sovereign 1839 Coin alignment PGCS PR63 Deep Cameo 11000ユーロ

どうなんでしょうね。
ミントプラスの冬のオークションは中止っぽいです……